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高水分サイレージは酪酸醗酵を誘引し乳牛の嗜好性を低下させ、貯蔵中のベール内での水分分布が下部へ移行し、排汁の流出やべールの型くずれを引き起こす。結果的にはベール当たりの乾物量を低下させる。水分の低い原料草では梱包密度も低く空気の混入も多いためヒートダメージを発生させる要因となる。日本の気象条件と牧草の収積時期を前提に牧草の収積面積、作業、機械体系等様々な要因を考慮すると、家畜生産性を最大にし、乾物摂取量を高めるロールベールサイレージを確保することは非常にリスクをともなっているのが現状であろう。その点トウモロコシは、その地域で確実に黄熟期に達する品種を選択すれば刈取り前に圃場で水分調整が可能であり、またサイロでの個々の品質がバラツクという問題も発生しない。粗飼料の水分含量は乳牛の飼料摂取量に大きな影響をもたらす。驚いたことに欧州の酪農先進国においては1週間に1度サイレージの水分含量を測定し、110日に1回はその測定値をもとに飼料メニューの組み替えを実施している。要するに欧州の酪農家は粗飼料の水分割合の変動が飼料全体のバランスを大きく左右させ乳牛の乾物摂取量に影響をもたらすことを十二分に把握しているのでこまめな分析を怠らないのである。1本のサイロの水分の変動ですらここまで気を使うのである。ロールベールサイレージ個々の品質のバラッキはすなわち乳牛にとっては日替わりメニューともいえ、特に水分の変動はルーメンの恒常性を保つことが難しいと考えられる。 |
飼料作物草種別刈り取りステージ
による成分値
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刈り取りステージ又は刈取り日 |
TDN |
NDF |
ADF |
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トウモロコシ乳熟初期 |
65.9 |
55.7 |
35.9 |
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〃乳熟中期 |
66.4 |
50.5 |
32 |
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〃糊熟期 |
65.2 |
49.8 |
31.9 |
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〃糊熟後期黄熟期 |
67.4 |
43.7 |
28 |
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〃黄熟期 |
66.6 |
41.7 |
26.7 |
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〃黄熟後期過熟期 |
64.2 |
38.7 |
22.9 |
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チモシー穂ばらみ期 |
71 |
56.6 |
29.7 |
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〃出穂初期 |
63 |
61.7 |
34.3 |
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〃出穂期 |
60 |
64.8 |
38.2 |
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〃開花期 |
55 |
70.8 |
41.8 |
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〃結実期 |
50 |
73 |
43.2 |
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1番草4/10 |
72 |
45.6 |
23.5 |
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〃4/20 |
69 |
51.9 |
29.2 |
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〃5/1 |
62 |
63.7 |
37.4 |
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〃5/13 |
58 |
68.3 |
41.3 |
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〃5/23 |
57 |
66.1 |
40.4 |
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〃6/1 |
54 |
71.3 |
42.6 |
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一番4/10-2二番5/13 |
58 |
61.8 |
37.2 |
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〃4/20-5/23 |
60 |
59.5 |
35.8 |
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〃5/1-6/1 |
59 |
59.8 |
34.6 |
【酪農家のための飼料特性情報より抜粋】 |