牧草サイレージは難しい!
「11F25」はどうなんだ?!

 エナジーコンセプトは、粗飼料からより多くのエネルギーを乳牛に摂取させるという概念だ。その前提にあるのは、エネルギー濃度の高い粗飼料を得ると同時に、その単位面積当たりの収量性・経済性も考えなければならない。牧草サイレージの難しさはここにあるのだ。
■日本の特殊性と混播草の問題点。
 粗飼料の多くをイネ科主体の牧草とし、しかも、サイレージの乾物中のTDNが、65%以上から50%以下まで大きくばらついている。それにもかかわらず、平均個体乳量で年間8,000キロ以上搾っているというような地域は世界に類を見ない(濃厚飼料に頼って搾っているという噂もあるが…)。特に北海道の場合にはチモシー主体のマメ科混播草が多く、調製材料が地域や圃場ごとに大きく変化することも見逃せない地域特殊性の一つだ。
 牧草サイレージでエナジーコンセプトを実現しようとする時の難しさは、「質と量」が両立しないことだ。質(TDNやCPなどの栄養濃度)を求めて若刈りをすれば、確実に量(乾物収量)が低下してしまうし、量(乾物収量)を求めて遅く収穫すれば、質が極端に低下する。また、乳牛の乾物摂取量を確実にするための水分調整は、不安定なお天気任せとなる。品種選定と熟期の見極めさえ確実に行えば、質も量も乾物割合もすべてOKのトウモロコシとは大違いだ。

■新たな生産要素『牧草専用サイレージ調製用乳酸菌パイオニア11F25』。
 今年、新発売となる「牧草専用サイレージ調製用乳酸菌パイオニア11F25」は、日本だけで発売される新製品である。国際的でグローバルな視野を持ったパイオニア社が、日本のためだけに開発したユニークな製品だ。
 
パイオニア社は、材料の種類を選ばない「1188」と天候の不安定さに対応する製品として、高水分イネ科牧草専用製品「1122」を日本の農家に提供してきた。それと同時に使用していただいている農家の方々から、「どちらの製品にしたら良いか判断に迷う場合が多い」との要望も数多くいただいていた。
 新たに発売する「牧草専用サイレージ調製用乳酸菌パイオニア11F25」は、こうした日本の特殊事情とユーザーの方々の要望とを勘案した製品となっている。「11F25」の製品としての特徴は、従来製品と比較してマメ科牧草の混播比率の適応範囲と適応水分範囲が広く、酸素や糖、水分調整用のビートパルプなどを使用しなくても日本で調製されているほとんどの牧草材料に乳酸菌製品だけで適応できる点にある。牧草用従来製品(1122.1188.1174)より、改善効果が大きいのは、以下の点だ。
(1)サイレージの乾物回収率を向上する。(無添加90%、vs11F25 95%、ワイオミング大学の試験から)
(2)乾物、タンパク質、センイの消化率を向上する。(ワイオミング大学の試験から)
(3)酪酸発効を抑制し、牧草タンパク質の品質劣化を防ぐ。
●アンモニア態窒素の削減(無添加と比較して)
●結合タンパク質の比率減少。(ギ酸と比較して)
●タンパク利用効率の向上。(ワイオミング大学の試験から)

■牧草サイレージも『11F25』でエナジーコンセプト。
サイレージの乾物回収率が上がることはサイレージの生産コストを実質的に下げることにつながり、かつ、サイロからの収量(=給与量)を増加することになる。乾物・タンパク質のみならず、通常、消化率が悪く、乾物摂取量を制限する要員となるセンイ(NDF・ADF)の消化率をも向上する。牧草からのエネルギー供給を実質的に増加することになるのだ。すなわち、「11F25」は、牧草サイレージでエナジーコンセプトを実現しようとする際には、必要不可欠の生産要素といえよう。1997年北海道内で行った実規模デモンストレーションの結果からも80%以上の農家の方々から「従来製品より優れている」との回答をいただいていることも合わせて報告しておこう。

■パイオニア社の製品製造と品質管理。
 製品自体は、「生菌製品(生きている細菌を使用した製品)」だ。製品の中に含まれている乳酸菌が死んでしまった時には、製品自体の意味が無くなってしまう。パイオニア社は、農業用生菌製品としては世界で初めて国際標準品質規格(ISO90002)に則った製造と品質管理を行い、最終ユーザーである農家の手元に届く製品の品質が常に一定であることを保証している。

今年の牧草サイレージに「パイオニア11F25」を是非お試しあれ!