サイレージの二次発酵で悩みつづけるのか?
■サイレージの二次発酵はしょうがないのか?
「牧草サイレージは高水分より中水分の方が乾物摂取量は高い」ことも「トウモロコシサイレージは十分登熟した方が乾物収量もエネルギー割合も高いから経済的である」ことも解ってはいるが…。二次発酵の損失とそれを捨てる労力を考えれば、ウシには我慢してもらって、高水分サイレージの方が楽だLとあきらめてはいないだろうか?
■でも、本当に楽なの…?
エナジーコンセプトを実現するためには、乳牛が粗飼料を飽食していることが大前提となる。この時、乳牛は乾物で平均約12-15sの粗餌料を食べている。この量をサイレージで全量まかなおうとすれば、水分75%の古呆分であれば48-60sにも達する。水分70%以下のサイレージなら40-50sで済むのだ。搾乳牛40頭で考えれば、古呆分なら1,900-2,400s。中水分なら1,600-2,OOOsですむ。この差は大きい。人力で給与している場合は言うに及ばず、ミキサーを使ってTMRを作っている場合だって同じだ。ぎりぎりの馬力でミキサーを回しているなら、シアピンは飛ぶし、結構トラブルは絶えない。これが酪農家の給与作業の労力を「苦役」化している。こんな状態が365日続いているのだ。
■二次発酵さえしなけれぱ…
ダイレクトカットが一般的であった欧州でも年々サイレージは低水分化している。これは労力的なこともさることながら、サイレージの排汁による環境汚染が大きな問題となっているからだ。しかも、国際競争力を高めるため、高泌乳牛をねらって放牧利用体系から通年サイレージ給与体系へと変わりつつある。今まで給与していなかった夏季のサイレージ給与が一般化しつつあるのだ。「サイレージの二次発酵が怖い」のは、日本だけの問題ではない。
■乳酸菌の常設を打ち破った新開発
=サイレージ調整用乳酸菌パイオニア11A44
サイレージ調製用乳酸菌製品ではまさに文字通り「パイオニア」であるパイオニア社が、こうした農家の現場でのニーズに応える製品を開発した。それが二次発酵防止専用サイレージ調製用乳酸菌パイオニア11A44なのだ。
今までの乳酸菌製品の考え方は、活性乳酸菌を大量に加えることで、より早くサイレージのPH値を低下することで酵母やカビなどの好気性(空気を必要とする)微生物の増殖を抑制するという概念で作られてきた。しかし、それには限界がある。そのため、乳酸菌製品は、二次発酵防止目的に使用されている化学薬品プロピオン酸系製品より、二次発酵を抑制する効果は薄いとされていた。
パイオニア個11A44に使用されている乳酸菌は、ブーケンライ(Buchenrii)という種類の乳酸菌だ。従来の製品に使用されている乳酸菌とは異なり、この乳酸菌は、乳酸発酵が終わって、Ph値が4・5以下になっても生きつづけ、活動する。そして、通常の発酵過程で作り出した乳酸を更に変化させ、酵母やカビの活動を抑制するために四種類の有機化合物を作り出すのだ。この特殊な発酵過程には、通常の乳酸発酵(約三週間)が済んでから、更に三週間かかる。この三週間の間にしっかりと好気性微生物の始末をしてくれるというわけだ。だからパイオニア11A44の効果を最大限に引き出すには、サイレージ調整後6週間はサイロを開封しないで欲しい。これさえできれば、飼料管理で有利な中〜低水分サイレ上ンの二次発酵を恐れる必要はない。
しかも、パイオニア11A44は、材料を選ばない。牧草にもトウモロコシにも中〜低水分サイレージであれば使用可能だ。もう、ラップサイレージの腐敗で苦労することやバンカースタックなどの地上堆積サイロの二次発酵で悩むことはない。トウモロコシの適期刈取りだって二次発酵の心配なしに実行できるのだ。これでエナジー.コンセプトの実践がまた一歩近づいた。■11A44によるトウモロコシサイレージの圧倒的なバンクライフ
■プロピオン酸を添加(5l/t)した麦類のサイレージより
11A44添加の方が二次発酵しにくいという従来の製品では
考えられない、常識を打ち破った結果
■11A44の添加で牧草サイレージは
圧倒的な品質保持効果(バンクライフ)を示した